◆産科
妊娠から出産まで、安心・安全にお産を迎えるために、当院では妊娠初期からの周産期を通じて、医師、助産師、看護師が皆様一人一人に個別の指導を実施しています。
▲ 妊婦健診
川添産婦人科 初代の川添正道は、妊婦健診で育む妊婦さんと医師や助産師との信頼関係は、安心して出産を迎えるための最も重要な要素だと唱えていました。
川添産婦人科が始まって90年以上を経た現在でも、その大切さは変わっていません。現代では核家族化や育児の孤立化がすすみ、お父さんやご家族も大切なお産と育児のメンバーとなってきており、ますます妊婦健診を通じて育む信頼関係が大切となっています。8ヶ月近くの妊婦健診を通じて、出産のときは何でも相談できるくらい、安心できる信頼関係の構築を目指しています。
妊婦健診では、毎回、赤ちゃんの発育をしっかりと観察することを大切にしています。また母体の妊娠期の異常を早期に発見するために、診察では毎回必ず、腹部と経腟診察を行っています。
妊娠中の血液検査や負荷試験、おりもの検査は通常の妊婦健診よりも丁寧な項目を揃えています。
処方の大部分は院内処方で完結します。妊娠中に必要な薬、ワクチンなどの大部分をカバーしていますので、妊婦健診のあとに薬局に寄ったり、他の医療機関を受診する必要がありません。また夜間や休日診療でもお薬を処方できますので、ご安心ください。(インフルエンザやコロナウイルス感染症などについては、入院施設が併設しているため、近隣内科を利用していただくことがあります)
●出生前診断 ・胎児ドック
当院では毎回の妊婦健診で胎児の心臓、内蔵、骨格を超音波検査で確認しています。特に妊娠20週〜24週、30週前後での精密形態評価は重要のため、「胎児ドック外来」を予約制で実施しています。
胎児ドックでは、新生児科・新生児心臓専門医が30分かけて脳、骨格、心血管走行、胎児心疾患、内臓・血流評価を行っています(希望制・予約制)。高精度な超音波機器を用いて、高度な診療を行っています。
またご希望により、NIPTや羊水検査等の出生前診断のご相談に応じ、自施設での実施の他、近隣の信頼できる遺伝センターもご紹介しています。
●4Dエコー
当院では有料の4Dエコーは実施していません。
当院で分娩予定の妊婦さんとは、助産師がお話を伺いながら、コミュニケーションの一環として、談話しながら4Dエコーを実施しています。(帰省分娩の方、他の施設で妊婦健診を受けられている方の4Dエコーはお受けしていません)
▲ 自然分娩・和痛分娩・無痛分娩
四谷川添産婦人科のお産は、自然の陣痛を大切にしつつ、麻酔分娩の優れた点を取り入れたハイブリッドなお産(麻酔併用分娩)を採用することで、産後のお母さんの体と、生まれてくる赤ちゃんへの影響を最小限にする、お母さんと赤ちゃんに優しいお産を実施しています。
分娩は、自然の陣痛の流れを大切にしています。自然陣痛は誘発分娩や計画分娩などよりも圧倒的に子宮収縮力が強く、分娩時間は短く、分娩時の出血が少ないのが特徴です。また吸引分娩や会陰切開を行わない自然なお産によって、産後のお母さんの肥立ちを良くします。
この自然陣痛の良さのため、当院の妊婦さんには妊娠40週まで、ゆっくりと赤ちゃんをおおきくお腹の中で育てていただいています。
2024年の統計は以下の通りです。
出産平均年齢:33.8歳
平均分娩週数:39週2日
平均出生体重:3,048g
平均分娩時間
(有効な陣痛が発来してから分娩まで)
初産婦 8.7時間
1人経産婦 6.1時間
2人経産婦 3.8時間
3人以上の経産婦 3.6時間
夫立ち会い分娩:92%
家族立ち会い分娩:5%
(最大、上のお子さん3人、パパ、実母の5人立ち会いのこともありました)
産後貧血(退院時に鉄剤内服):10%未満(5.2%)
帝王切開率:18.8%(骨盤位、既往帝王切開を含む)
うち緊急帝王切開:1件
陰部神経ブロック麻酔実施率:92%
脊髄くも膜下麻酔実施率:5.2%
大きく育てて、自然陣痛で産むお産は、とても安全で安心です。何より、家族に囲まれて、何でも相談できるスタッフと一緒に迎えるお産は、かけがえのないお産となるでしょう。
●【和痛分娩・無痛分娩(麻酔併用分娩)について】
分娩時には麻酔を積極的に使用しており、「神経ブロック麻酔」を和痛分娩として、無痛分娩として「脊髄くも膜下麻酔」を採用しています。しかし四谷川添産婦人科のお産は「陣痛の痛みもお産の大切な要素」と考えているため、和痛、無痛という言葉は使用せず、「麻酔併用分娩」と呼んでいます。自然陣痛を主体とした分娩に麻酔を併用する目的は、鎮痛ではなく安全なお産と産後のダメージを最小にするためです。麻酔を併用することで産道に柔軟性が生まれ、吸引・鉗子分娩や会陰切開などの医療介入を減らすことができます。無理な医療操作を減らせれば産道や会陰の裂傷が小さくすむため、産後の肥立ちはよく、育児のスタートにあたって大きなアドバンテージとなります。
当院では「鎮痛」だけを目的とした硬膜外無痛分娩は行っていません。
●神経ブロック麻酔(陰部神経ブロック)
いまではほとんどの方のお産にこのブロック麻酔を使用しています。和痛分娩に分類されますが、会陰部の痛みは完全にはとれません。しかし少量の局所麻酔薬を会陰部の神経根の部分(陰部神経節)に投与することで、「産道」の緊張をとき、産道と会陰の抵抗(産道抵抗という)が低下します。その効果は絶大で、初産の方の出口部も経産婦さんのように柔らかくなるためため、吸引分娩や会陰切開をしなくても、ほとんどのお産で自然の陣痛とお母さんのいきみによる安全なお産ができるようになりました。またこの麻酔は少量のため、麻酔による合併症はほとんどありません。
神経ブロックの併用を開始してから、重篤な産道裂傷を防ぐことができるようになり、吸引分娩率や会陰切開率を下げることに成功しました。当院の2025年に生まれた赤ちゃんの平均出生体重は3,026gと大きな赤ちゃんが多いですが、2025年に会陰切開が必要だったお産は、たったの5.6%でした。
●脊髄くも膜下麻酔(無痛分娩の一種)
分娩時の出口の痛みの不安が強い方には、無痛分娩として脊髄くも膜下麻酔を提案しています。分娩の手前で背中から少量の高比重麻酔(帝王切開でも使用する麻酔の量をごくわずかにした麻酔)を投与することで、産道と会陰部だけの痛みを完全に除去します。一般的な無痛分娩の麻酔量と比べると圧倒的に少量の麻酔量のため(0.2ccしか使用しません)、無痛分娩の重篤な合併症を引き起こす心配はありません。しかしブロック麻酔から比べると合併症(腰椎穿刺後頭痛など)があるため、自然陣痛とブロック麻酔で乗り越えられそうな方にはブロック麻酔だけの使用をおすすめしています。
●ハイブリッド分娩
強力な自然の陣痛と、麻酔のいいとこどりの麻酔併用 自然分娩=ハイブリッド分娩により、会陰や産道の裂傷が少なく、吸引分娩や会陰切開を最小限にした出産介助が可能となりました。
産道の心配をせずに、自然陣痛で精一杯ご出産されたい方には、当院のハイブリッド分娩がおすすめです。
●実際のお母さんたちの声
当院で出産された先輩ママの感想は、「お母さんの声」ページで読むことができます。
出産方法などの詳しい内容については、受診の際に医師や看護師へお気軽にご相談ください。
▲ 産後ケア・新生児預かり
当院は新宿区にあり、当院でご出産された方のみ、当院での新宿区の産後ケア事業をご利用いただけます。 また生後2ヶ月までの新生児・乳児だけのお預かり、ショートステイも行っていますので(当院で出産された方はどなたでもご利用可能)、産後の体力や育児に心配があっても、安心です。積極的にご利用ください。
▲ 母乳指導・母乳ケア・乳房管理
授乳方法については、お母さんの体調を最優先に、完母、混合、完ミ、いずれでも安心できる授乳指導を行っています。当院でご出産されたお母さんの母乳指導は産後何ヶ月経過しても、いつでも相談いただけます。母乳専門の助産師も勤務しているため、お気軽にご相談ください。
●里帰り分娩希望の方
他都道府県への里帰りを希望される方には、分娩先施設を受診しても過不足がないよう、母体管理と胎児スクリーニング検査をしっかりと行い、安心して帰省していただけるように妊婦健診を行っています。妊婦健診費用は、当院で出産される妊婦さんより高い金額を設定しています。詳細は外来受付にておたずねください。また都内の通院可能な分娩施設には、妊婦健診中の信頼関係、かかりつけ医の重要性の観点から、当院での妊婦健診はお断りしています。
▲ 産前産後の骨盤ケア
産前・産後の骨盤ケア、骨格メンテナンスを大切にしています。特に妊娠に伴うホルモン変化により、骨盤を構成する腸骨関節が緩んで腰痛が増悪することがあるため、当院では産後整体に豊富な経験のある四谷駅前の整骨整体院”Rakuann”と提携しています。また入院中にはRakuannの先生に来ていただき、産後の骨盤、骨格の調整とマッサージを実施しています。関心のある方は、妊婦健診時に医師、助産師にお声かけください。
四谷整体整骨院 Rakuan

▲ お知らせ 当院での出産をご希望の方へ
近年、全国で産婦人科医が不足し、分娩医療施設が少なくなり、
全国各地で出産の予約制がとられるようになりました。
里帰り出産をご希望の方は、お早めに地元の分娩施設への意思表示、もしくは診療を受けてください。
また、当院も小規模施設のため、定員を越えた出産のご希望にはお応えできないケースも出て参りました。当院での出産をご希望の方は、分娩予定日が決まり次第、なるべくお早めにお申し出ください。
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個別診療科目
妊娠検査・ 妊婦検診・分娩(帝王切開を含む)・中絶手術(妊娠11週までの初期中絶、妊娠21週までの中期中絶)
育児相談 ほか |
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